印鑑(はんこ、印章)は、自然界の中で生かされている、この人間の命の証です。そして財産を自分に代わって守ってくれて、自分の権利をも主張してくれる大切な分身です。よって印鑑(はんこ、印章)は、石や金属では無く、命ある生命体を印材に用いる事が懸命です。生命体でも動物(河馬、牛、羊)は人間にエネルギーやパワーを与えてくれます。五行鑑定で現された人画=主運には、その人に合った幸運をもたらすカラーがあり、そのカラーによって、印材が決まります。又、生命体の植物「本柘(ほんつげ)、琥珀(こはく)」は、パワー的には少し弱いですが、植物は地に根をはることから、基礎運の安定、運命の基盤を確かなものにする原動力があります。よって、植物印材は五行すべてに適合します。
主運 | 人画の画数 | 英信堂がお勧めする最適な印材 | ||
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木性 | 1・2・11・12・21・22・31・32・41・42 | 河馬牙 | 琥珀(コハク) | 本つげ |
火性 | 3・4・13・14・23・24・33・34・43・44 | シープホーン(羊角) | 琥珀(コハク) | 本つげ |
土性 | 5・6・15・16・25・26・35・36・45・46 | 牛角(うしのつの) | 琥珀(コハク) | 本つげ |
金性 | 7・8・17・18・27・28・37・38・47・48 | 河馬牙 | 琥珀(コハク) | 本つげ |
水性 | 9・10・19・20・29・30・39・40・49・50 | 黒水牛 | 琥珀(コハク) | 本つげ |
【象牙の取り扱い中止について】
当店では、サイトでの象牙の取り扱いを中止させて頂くことになりました。代替え品として河馬牙(かばきば)を使わせて頂きます。
ワシントン条約の締約国会議で、象牙の国際取引が原則禁止になりました。日本では、「種の保存法」によって、ワシントン条約により指定されている動植物等の捕獲・譲渡、輸出入や陳列が規制されています。
当店は、種の保存法に基づき、特別国際種事業者(登録番号:00719)としてルール守って象牙の取り扱いを行ってまいりましたが、違法に象牙をはじめ様々な希少野生動植物を取引するといった問題が起きています。
象牙は印鑑に適した希少価値の高い素晴らしい材料ですが、当店としては、絶滅のおそれのある種を守るために、この度サイトでの象牙の取り扱いを中止することを決めました。
お客様にはご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
(※象牙の開運印鑑が御必要であれば、お問合せください。お値段については、河馬牙と同じになります。)
カバの体長は約4m、体重は約1.2から2.6 ㌧あり、陸上動物としてはゾウに次ぐ大きさです。
その牙は、ワシントン条約で国際取引が禁止されている象牙の代替品として、カバの牙が印鑑や工芸品の高級素材として使われています。
カバの牙は、象牙と比べると多少、軟らかいものの、硬くてねばりがあり、象牙に匹敵する新しい印材です。
【お手入れ方法】
天然の素材ですから、太陽光や照明の下に長時間あたりますと乾燥してヒビが入るころがあります。印章ケースに入れて大切に保管してください。
シープホーン(羊の角)は、ヒマラヤ地方の大自然に育まれた羊(シープ)の角(ホーン)から造られた天然の印材です。
琥珀色(こはくいろ)に輝く優雅な飴色で、中国でも高級品として扱われています。気品と高級感に富み、男性だけでなく女性にも人気があります。
硬さや粘りにも優れていて、朱肉の付き具合や押印性においても印章に適した素材です。(天然の素材ですので、模様、色ぐあいが一つ一つ微妙に異なります。)
【お手入れ方法】
シープホーン(羊の角)の成分はタンパク質ですので、虫に喰われる事があります。必ず印章ケースに入れて保管してください。
オーストラリアや南米、南アフリカなどの陸牛の角から採れる印材で、美しい白飴色が特徴です。かつてはオランダの植民地だったタイ等から産出されたので、「オランダ水牛」とも言いましたが、原産地の誤解を与えるため「牛角(うしのつの)」と名称が変わりました。
英信堂では特に数少なく透明度が高く美しい「純白(芯持ち)」といわれる極上品を扱っています。朱肉の付き具合や押印性において優れているため、男性女性問わず、高い指示を得た人気商品となっています。
【お手入れ方法】
芯が大きいためヒビが入りにくいのですが、まれに大きな芯の部分が凹むことがあります。英信堂では、十分に寝かせた印材を使用していますので、ご心配はいりませんが、芯の大きな高級物ほどその可能性があります。年に1度(特に冬場)、オリーブオイルや菜種油などの天然オイルを、印面に1、2滴落として軽く拭き取って保管して下さい。
タイを中心とした東南アジアの水牛の角から製造された印材です。優れた耐久性から印章以外にもボタン、包丁の柄、料理箸として使用されることもあり、光沢ある美しさからアクセサリーとしても愛用されています。印材としても朱肉の付が良く最もポピュラーな印材です。
芯の通った中心の部分の、芯持(しんもち)という部分で、さらに角の先端にあたる部位を使用した、印面の芯の小さいものがもっとも良質だといわれています。英信堂では、この芯持ちという良質な印材(極上品)だけを使用しております。
【お手入れ方法】
天然の素材ですから、太陽光や照明の下に長時間あたりますと乾燥してヒビが入るころがあります。印章ケースに入れて大切に保管してください。
古来より『人魚の涙』『太陽の石』などと呼ばれてきた琥珀は、針葉樹の樹脂が何千年も時代を経て化石となったもので、いわば「樹脂の化石」地上最古の芸術品です。
軽くて手になじみ、夏は涼を呼び、冬は暖かいというのは、琥珀(こはく)だけがもつ特徴です。針葉樹の樹脂が何千年もの時代を経て化石となった琥珀(こはく)は、美しい輝きとその神秘的な色合いゆえに、高級印材として愛されています。
※琥珀(こはく)印材は強度を保つ為に、琥珀(こはく)と高硬度の人口樹脂を合成し強度を高めて形成しています。
【お手入れ方法】
落とした場合に割れたり欠けたりしやすいので、必ず印章ケースに入れて保管して下さい。また火には弱いのでご注意ください。
水牛などの角と共に、植物系の印材としてはもっとも繊維が緻密で、硬度も粘りもあって彫刻に適しているため、木製の印材としては古くから使われており、広く愛用されています。
また、国内で柘の産地は鹿児島県が有名で薩摩本柘と呼ばれています。この鹿児島県産の柘は、農家の人々が伐採とともに繰り返し植林した柘を使って印材を製造しているため、森林を破壊しない、エコロジーな素材としても注目を集めています。
多くの印章では、東南アジア方面からの輸入されている柘(つげ)が多く使用されておりますが、英信堂では100%国内産です。その中でも最高級とされる薩摩本柘を使用しています。
平常の取り扱いさえ注意すれば、長く使える材質です。
【お手入れ方法】
ご使用の度に柔らかい布などで、印面に残った朱肉を軽くふき取るのが望ましいです。特に柘は朱肉に含まれている油質が、長年使っていますと染み込んで、枠などの部分がもろくなります。押印のあと朱肉を拭き取る等こまめなお手入れが、印章を長持ちさせる秘訣です。また、英信堂では、手仕上げにより枠を上手にお彫りしますのでより長持ちいたします。
実印と認印の捺印
実印を慎重に取り扱うのは当然の事ですが、認印の捺印にも心配りが必要です。契約書などの書類上においては、実印と同じ捺印効力を持っているからです。認印でも責任は派生します。法律上では意志の確認においては同じなのです。その意味でも、実印と同様に手作りによる「自分だけの印」をおすすめします。